保育士のHさんは保育園でクラスの担任を任され、子どもたちの1日の保育、書類作成や行事運営などを行っていました。
季節の行事になると製作の準備をしたり、お誕生日会にはイベントを考えて子どもを楽しませることを企画し実行していたといいます。
保育氏の仕事が大好きで一生懸命打ち込んでいました。子供たちの成長が見れて幸せな仕事だと、彼女の仕事を語る様子は生き生きとしています。
ではなぜ転職活動をしたのでしょうか。
保育士の仕事は好きだけれど・・・
じつは、前の職場ではもともと正社員ではなく、新卒から契約社員として1年契約で働いていました。
契約は自動更新でしたが、正社員になるには契約社員の先輩がたくさんいらっしゃったのでかなりの時間が掛かりそうでした。
正社員と契約社員との違いは給料面だけだったことが残念でした。
給料は正社員にくらべて低かったのですが、仕事の量は全く同じでした。
なのに正社員の人と同じように担任を持たされることもあり、正社員の彼女らと何が違うんだろうと、年々不満に感じるようになっていました。
また、書類作成や製作の準備は、保育園での仕事中に終わるような量ではなく、結局仕事が終わった後、家に持ち帰り作業をせざるを得ませんでした。
そんな毎日がこれからも続くのかと不満に思うようになっていきました。
それでも小さい頃からの憧れの職業だったこともあり、長く続けていました。
最終的に転職したいなと考えるようになったのは、先輩保育士たちの人間関係がひどかったからです。
私はそれに巻き込まれないようにするのが精一杯でそんな毎日に疲れてしまいました。
保育園からこども園に転職!やっと正社員に
こども園に就職しました。もともと希望だった正社員としての雇用形態だったこと、実際に園を見学したときの対応もとても良かったからです。
自分は大規模保育園より、少人数でアットホームな園を希望していたこともあり、その辺も自分の希望にピッタリでした。
こども園として開園したばかりで、保育園経験のある中途採用に力を入れていたそうなんです。
面接でも保育園の事を色々聞かれ答えていくうちに自分の今までのスキルが必要とされていることを実感しました。
ぜひここで働きたいなという思いが自然と沸いてきました。
当然かもしれませんが、今まで働いていた保育園とは時間の流れや行事などが変わり、はじめはそれを覚えていくのに時間がかかりました。
それも次第に慣れて仕事ができるようになりました。
園によっての方針が全く違うということを、転職して初めて知ることができ勉強になりました。
小規模保育なので保育士の人数が少なく、皆で仲良く仕事をしているので、女同士のわだかまりみたいなものが全くなく本当に働きやすいです。
正社員ということで仕事にも責任をもって取り組まなければならないという気持ちが沸いています。
転職してみてわかったこと
今職場で色々な問題があっても、我慢して仕事をしている人も多いと思います。
それなりに長く務めることができているのなら、我慢せずに転職を考えることも良いのかなと思います。
でも、それまで働いてきた経験は必ず次の職場でも活かせると思いますし、自分が辞めても案外元いた職場は困らずやっていけるものです。
無理に合わせて辛い仕事を続けても、体調が悪化したり、やりがいを感じられなかったりしてしまうのなら、自分に合う職場を見つけて楽しく気持ちよく仕事を出来たほうが良いと思います。