救急病院の看護師として経験も積み、現場でも頼られることが多くなって生きていたFさんの転職体験になります。
救急病院の頼れる看護師として勤務
30代半ばで救急病院で看護師をしていたFさん。
お仕事の内容は精神的にも肉体的にもかなりプレッシャーのかかるお仕事だったようです。
そんな彼女にお仕事の内容や、転職したきっかけの出来事をお話してもらいました。
救急病院のできる看護師だった
救急病院の看護師として入院患者の検温や傷の処置、医師の指示で酸素量の調整や点滴交換、内服薬の管理などをしていました。
また、心臓内科系集中治療室に勤務していた時は心臓カテーテルの検査介助や人工呼吸器の管理を行い、外科病棟では手術出しと手術後の管理を主に行っていました。
勤務が忙しく、勤務時間より早く仕事を開始しても終わらず残業の毎日でした。
上司(医師)はそれが当たり前のように思っていて、労いの言葉などなく疲れた表情をしていると、患者が見ているかもしれないから気合いを入れなさいと言うだけでした。
過酷勤務でうつ病になる看護師も多くおり、療養休暇のスタッフが珍しくない環境でした。
看護師としてプレッシャーの毎日と医師からの心無い言葉
上司(医師)は、うつ病になるのは本人のメンタルが弱いからだと言い放ち、思いやりのかけらもありません。
仕事のプレッシャーに加え、医師からの心無い言葉で、看護師として働く楽しさが何なのか分からなくなってしまい、転職を考えるようになりました。
上司(医師)からは、『そんな心の弱い人間はどこの病院に行っても続かない。今までの恩を忘れたのか!』と怒鳴られました。
そのことがきっかけで、もう一度自分がなぜ看護師になったのかを感じられるように楽しく働きたいと強く思いました。
転職活動はエージェントを利用して
転職活動はエージェントを利用しました。
他の病院の情報が全くわからなかったので、気になる病院や自分の希望に近い病院をエージェントがたくさん紹介してくれました。
インターネットでは分からない細かい情報ももらえ、転職先の院の様子なども分かり、とても助かりました。
おかげさまで、現在は精神科病院に転職しました。
ここを選んだ理由は、看護師は続けていきたかったのですが、救急病院での勤務のプレッシャーから、全く違う形態の病院で働いてみたかったからです。
救急病院では精神科がなかったため、今まで学んだことのない科ということもあり、興味もありました。
転職エージェントと話す中で、そういったことも汲み取ってくださったので、方向性を決めることができました。
転職して良かった!やりがいを取り戻し、充実した毎日
実際の精神科での勤務内容は主に患者の話しに耳を傾けることです。
今までは体の怪我や病気に対応していたので体温、脈、血圧、病状を主に観察していました。
しかし、精神科は心の病気なのでとにかく話しを聞くことが大切です。
それと同時に表情や声のトーン、行動などを観察して病状が悪化していないかを観察しています。
転職前の業務は忙しさに追われ、何とか業務を終わらせないとという、良くない焦りの中で働いていました。
そのため患者と接する時間が極端に少なかったことに、辞めてから気付きました。
今はゆっくり関わり、話しを聴きく余裕もあるため、看護師とはこういうことだなと改めて実感しています。
患者に寄り添う看護がいかに大切で、それがやれていなかった事を思い知らされました。
体の病気を治す事も大切な看護ですが、自分とのコミュニケーションで患者の心が穏やかになっていくのがわかるのでやりがいもあり、精神科に転職してよかったと感じています。
転職を考えている人に向けてアドバイス
自分にとって本当にやりたい事は何かをゆっくり、じっくり考えてみてください。
今のまま頑張っていきたいのか、辛くてもこれからも頑張れるのかは本人にしか分かりません。
けれど無理して体や心を壊す前に、いったん立ち止まることが大切だと思います。
転職するには上司に伝え、新たに転職先を見つけることはストレスですが、辞めてから楽しい仕事が見つかるかもしれません。
転職先に迷った時はいちど転職サイトで希望の仕事を検索して、今の自分の仕事や状況と比較してみたらどうでしょうか?
転職サイトを利用すれば簡単に情報を得られます。
私は無理をして働いている方には、勇気を出して転職することをおすすめします。
まとめ
転職したことで充実した生活を送っているFさん。
彼女は迷っていたときに思い切って転職サイトを見たことがきっかけだったといいます。
同じ業界で看護師として働いていても、いろんな働き方があるなと感じたそうです。
そうして看護師として全く違う内容の仕事になりましたが、看護師として人を治すという点ではなんら変わりありません。
職場の状況も全く変わり、楽しく毎日を送っています。
Fさんの勧めるように、転職しようと決意する前に転職サイトで自分の希望職種を検索してみてはいかがでしょう?
今のキャリアで十分なのか、足りないものがあるとしたら何かを知ることもできます。
もしかしたら、今の職場がやはり恵まれていると感じるかもしれません。
自分にとって納得のいく職場を探してみましょう。