商社で営業事務をしていたAさんのお話です。
新卒から商社で営業事務として働いていた彼女。
お仕事の内容は「営業の仕事をしつつ、事務処理も全て自分でする」というほとんど営業兼務の事務だったそう。
パソコン入力、お客様からの電話応対や接客、商品の発注から受注、見積書の発行、出荷作業など営業からの一連の流れがオールマイティにできていた彼女がなぜ転職しようと思ったのか、それは上司からのパワハラだったといいます。
商社で何でもこなす営業事務として働く
入社して最初に驚いたことは仕事中は水分を取ることが禁止されていたことです。
学生のころの授業中は飲み物をとってはいけない。だから会社でもその認識だということでした。
入社したてのころはそういうものなのかと従っていましたが、水分を取らないでお客様と商談するのは大変でした。
夏に脱水症状になる方が出て来た事をきっかけに水分を取れるようになって、よかったなと感じました。
また、業務中のトイレは何故か1日2回までしか行ってはいけないというきまりでした。
トイレの時間も計られており、トイレの時間が長いと注意を受ける事も。
有給休暇はありましたが、取得することは許されませんでした。
代わりに有給休暇買い取り制度で年に一回お金で有給分が返ってきます。
しかし、風邪や体調不良で休んだ場合は返ってきません。インフルエンザでも同じです。
そんなものだと思っていました。
飲食業界やサービス業で働く友人と話すと勤務中に水分を取ることができないことはよく聞く話でした。
なのでそこまで違和感は感じませんでした。最初のころは。
ですがそんな中、一生懸命働く彼女に驚く仕打ちが待っていたといいます。
社長のパワハラが原因?心無い発言に身も心も疲れ果てて・・。
商社とはいえ、中規模に当たる元の勤め先は社員と社長の距離が近いという、フレンドリーさを売りにしていました。
それも入社時の魅力に感じていたのですが、それはまったくの幻想でした。
社長は気持ちの上がり下がりが激しく、機嫌の悪いときに社員をはけ口にするかのような心無い発言が。
私自身も社長から、「いつ辞めてもらってもお前らの代わりはなんぼでもいる」などと言われる日々。
もっと自分を必要としてくれる職場で働きたい。
人として扱ってくれる職場。
女性差別やいじめの無い職場。
体調不良の時くらい遠慮なく休める環境で働きたいと思い、転職を決意しました。
転職活動に励む毎日
その週末からすぐにハローワークと転職サイトを使って転職活動をはじめました。
転職サイトは自宅で好きな時間に転職活動が出来るのが良かったです。
応募もネットでまとめて出来るのは便利だと思いました。
今回決まったお仕事はハローワークで担当の方に相談しながら仕事を探しました。
自分の今までの業務の洗い出しから、向いてる職業についてのアドバイスなどもあり、人から見た自分の長所なども知ることができたのがよかったです。
営業事務から歯科助手に転身!その理由は
歯科医院に歯科助手として転職しました。
自分には接客が向いていると思ったのと、自分を必要としてもらえる職場がいいと思い、選びました。
前の職場で有給休暇が無かったのですが、有給消化率なども教えていただき、福利厚生がしっかりしていて、土日祝が休みというところに魅力を感じ選びました。
仕事内容は院の掃除、先生へのアシスト、受付業務などです。先生へのアシストをしながら患者さんへの対応をしたり、電話応対をしたりで常に動きまわるような仕事内容です。
今までも忙しく動くことが苦にならなかったのでとても楽しく働いています。
仕事の拘束時間が増え、大変にはなりました。
しかし、自分を必要としてくれている職場なのでやりがいがあり、本当に転職してよかったです。
前の職場では、コミュニケーションを取るのが難しかったり、派閥やイジメがあってストレスを感じていました。
転職してからは小さい院であるということもあり、働いてる人全体での団結力もあり、明るく楽しい職場です。
先生が定期的にお食事会を開いて意見交流の場も設けてくれるのでみんな不満なく働いてるように思います。
転職しようか悩んでいる人に向けて
私は短期大学を出て、29歳まで同じ職場で働いていました。
この仕事は自分には向いていない、やりがいを感じない、人間関係がうまくいかない、自由に休みを取れない、不満は沢山有りながらも、転職に対する不安が大きく、転職活動が難しい事のように感じ、だらだらと働いていました。
30歳を目前にして、転職するなら今しかない!と思い切って転職してみましたが、そんな私が思った事は、『もっと早くに転職してたら良かった』です。
転職活動は大変ですが、現状に不満があるならば少しでも早く転職すべきだと今の私は思っています。
おわりに
Aさんの転職体験、いかがでしたでしょうか?
新卒入社すると、その会社の常識が社会の非常識に気づけないことはよくあることです。
また、転職活動自体に不安を感じて転職を躊躇するひとも多いでしょう。
ですが、5年後、10年後にその仕事を続けていたいのか、幸せなのかを自分に問いかけてみてください。
先の姿のイメージがない。
幸せとは思えない。
そんなときは彼女のように思い切って転職活動してみてはいかがでしょうか?
転職を決意してからのAさんは自分の得意なこと、目的がはっきりしていたので転職後してよかったと感じているのでしょう。
自分の得意なこと、目的がはっきりしない。
そんなときは自分の得意・不得意を調べてみることをおすすめします。
自分を大切にしないと自分の周りも幸せにはできません。
そのことをよく考えてみてください。