パワハラの種類別の特徴をまとめてみた
「上司からパワハラを受けている」「先輩から嫌がらせを受けている」と仕事の悩みを抱えている方はいませんか?
パワハラの定義は非常に曖昧ですが、職場の地位や優位性を利用して相手の人格や尊厳を侵害する行為を指します。
上司からのパワハラがエスカレートし、うつ病や自律神経失調症を患う社員は決して少なくありません。
ここではパワハラが具体的にどのような行為を指すのか、種類別の特徴を大まかにまとめてみました。
身体的攻撃型パワハラ:最も分かりやすい種類のパワハラで、胸ぐらを掴んだり殴ったりと暴力行為をする
精神的攻撃型パワハラ:人前でバカにしたり罵声を浴びせたりと、言葉の暴力で攻撃する
人間関係からの切り離し型パワハラ:仕事を与えなかったり仲間外れにしたりして辞めさせる
過大な要求型パワハラ:現実的に考えて不可能な仕事のノルマを与えて、終わらせるように命じる
過小な要求型パワハラ:「雑用だけ」「コピーを取らせるだけ」と最低限の仕事しか与えない
個の侵害型パワハラ:仕事が終わった後もメールやLINEでプライベートに関することを聞いてくる
身体的な攻撃や精神的な攻撃、人間関係からの切り離しや過大な要求をされている方は、上司や先輩からパワハラを受けていると判断できますね。
「自分は仕事ができないから・・・」「ミスが多いから仕方ない・・・」と泣き寝入りしている方はいますが、これらの行為を受けているのにも関わらず何も対策せずに放置するのは良くありません。
パワハラを受けている人が転職した方が良い理由はこれだ!
職場でパワハラ行為をしている加害者は、「あなたのマナー批判」「あなたのちょっとした隙」を血眼になって探します。
何としてでも苦しめてやろうという心理で攻撃してきますので、理論的な反論は全く意味がないのです。
パワハラを止めさせるために話し合いをしたり自分も暴力を振るったりしても何の解決にもなりませんので、職場のパワハラで苦しんでいる女性は転職を考えましょう。
恒常的にパワハラ行為がある職場でこれからも働き続けるのは、苦痛以外の何物でもありません。
「自分にも少なからず非があるから仕方ない」と考えて働き続けると、次のようなリスクがあります。
・「些細なことでイライラする」「寝付きが悪くなる」といったストレス反応が起こる
・「職場に行くと憂鬱な気分になる」などの適応障害が出始める
・胸の苦しさや手足の震えなどのパニック障害を発症する恐れがある
・うつ病の症状がどんどん悪化して、最悪の場合は自殺に繋がる
パワハラだけではなくセクハラ(セクシャル・ハラスメント)やアルハラ(アルコール・ハラスメント)にも同じように該当しますが、精神疾患を患うリスクが高まりますよ。
仕事どころか日常生活を満足に送れない状態になるケースもありますので、早めに転職を考えた方が良いわけです。
一時的にいじめを止めさせることができても、同じ職場に居続けていると再び被害に遭うことも少なくありません。
人間関係を完全にリセットする目的で、転職はとても効果的な方法なのです。
上司のパワハラが原因で転職する際に押さえておきたいポイント
パワハラが原因で転職して、職場を変えるのは何も恥ずかしいことではありません。
言葉で説明しても通用しない相手はいますので、一刻でも早く今の環境から逃げ出すべきです。
ここでは、上司のパワハラが原因で転職する際に押さえておきたいポイントを幾つか挙げてみました。
・「報復されるかも」と考えずに、きっぱりと辞める意思を会社に伝える
・退職するまでに会社に行きたくない時は、郵送で退職届を送ってもOK
・会社の体質を根本から変えるために、パワハラを受けていた事実を人事部や上層部に直訴する
パワハラが原因で転職を考えている女性の中で、「次の職場でも同じ被害に遭ったらどうしよう・・・」と悩んでいる女性はいます。
転職先にはパワハラが退職理由だと伝えない方が良い!
転職エージェントのコンサルタントやアドバイザーからもアドバイスを貰うと思いますが、転職先にはパワハラが退職理由だと伝えない方が良いですね。
転職の採用面接では、必ずと言って良いほど「なぜ前の会社を辞めたのですか?」と面接官から聞かれます。
その時に「上司や先輩からのパワハラが酷くて辞めました」と正直に答えると、ストレス耐性が弱い人材だと思われやすいのです。
経歴やスキルで嘘をつくのはダメですが、全てを正直に話すのが正解とは限りません。
転職では自分を上手くアピールして印象を良くする対策が大事ですので、面接官にプラスのイメージを与えられるような退職理由を伝えましょう。