アパレルメーカーのショップで副店長をしていたBさん。
初めは発注業務やお客様からのクレームなど対応できないときは泣いてしまうこともあった彼女。
日々仕事にまい進する姿が評価され、20代後半には副店長に抜擢されました。
そんな彼女が転職を希望したきっかけは何だったのでしょうか。
忙しい日々に忙殺される副店長 責任とノルマに疲れて
アパレルメーカーのショップでお客様に対して接客をしていました。セールや催事などのイベント時は他店舗へ応援出張に行くこともあり、忙しい日々を過ごしていました。また、副店長だったBさんは部下への教育・指導や店長会議、ファッションモール全体での会議に参加していたそう。
責任に疲れ、顧客への対応に疑問を抱えて悩む毎日
顧客メインのブランドで、接客に密につくというスタイルだったため、買う気がないのが分かっていてもノルマ達成のために話し続けなければいけません。
それは、リピータの仲が良いお客様であってもセット購入を無理矢理させなければならないほどでした。
立場上、部下へは愚痴を言うことが許されず、上からはもっと結果を出せと言われる毎日。
セールなどのイベントがあれば、朝早くから夜遅くまで通しで働き、食べるどころか、寝る時間もあまり確保できませんでした。
割引はあっても毎日違うものを着なければならず、服の購入負担額も多くなり、金銭面でも厳しくなってしまいました。
30代を迎えた頃から仕事の疲れが日々の体調に現れてきたこともあり、今後の働き方に悩むようになりました。
副店長としての責任と、お客様に好きなものを買って満足していただきたいのにそう言えない状況だったこともあり、仕事への責任と疲労、お客様に誠実に向かえないことが辛くなり、だんだんと辞めたいと思うようになりました。
失業保険受け取り期間中に必死に転職活動
転職活動はリクナビとハローワークを活用しました。
リクナビはすぐに応募ができますし、オファーなども来るのですが、希望の職種があまり掲載されていませんでした。
当時は接客業の経験のみだったことや30代になっていた事もあってか、やりたかった事務系の職種へは応募がしにくい状況でした。
失業保険をなるべく貰い切る前に転職をしたいという気持ちがあり、リクナビのオファーで来た不動産会社に転職することができました。
ノルマがない営業事務だということと、未経験でも仕事が始められるとのことだったため、多少の不安はあったもののそこの会社に決めました。
営業が忙しくて手が回らないため、資料の整理や書類作りを行う仕事内容でした。
デスクワーク未経験でも雇って貰えるのはとてもありがたかったです。
幸運なことに、再就職支援手当も出る時期だったので、迷いはありませんでした。
販売員から事務職へ!まったく違う環境に飛び込んだ
実際働いてみると、今までとは全く違う環境に驚きました。
以前は常に立ちっぱなしでノルマと戦っていましたが、ノルマもなく座って仕事を行うので体力的にも精神的にも楽になりました。
パソコンはメールやネットしか触ったことがありませんでした。
この会社でエクセルやワードなどのオフィス系ソフトに初めて触れました。
事務員にとっては当たり前の作業も当時は全くできなかったため、取得するのにかなり苦労しましたが、必死で勉強してスキルを身につけることができたので、結果的に良かったと思います。
これから転職活動をしようという人たちに向けて一言
全く異なる業界でも、勇気を持って挑戦することはとても大事なことだと思います。
初めは分からなくても、勉強することと日々突き詰めることで、出来るようになることが増えていくからです。
諦めなければ大丈夫です。
仕事で得た知識は必ず他のことにも活かせますし、無駄な経験は何1つないと思います。
業界自体に直接興味がなくても、やりたい職種の募集があれば、チャレンジしてみるのもおすすめです。
そこから新たに見えてくる景色もありますし、意外と興味が出てくるかもしれません。