上司と合わない理由で転職するのはどうなの?
「今の上司が生理的に合わない」「尊敬できる上司がいない」という理由で、転職を考えている方は少なくありません。
仕事を続けるに当たって上司との関係性は大事で、自分と性格が合わないと辞めたくなる気持ちは十分に分かります。
マイナビ転職で「職場に嫌いな上司がいますか?」というアンケートを取ってみたところ、次のような結果が出ました。
<20歳~29歳>
いると回答した男性:82.1%
いると回答した女性:75.0%
<30歳~39歳>
いると回答した男性:65.5%
いると回答した女性:71.4%
参考:https://tenshoku.mynavi.jp/knowhow/caripedia/43
嫌いな上司がいながらも、仕方なく働いている方が多いことが分かりますね。
人間関係の悩みの中でも上司との関係性は仕事に直結する部分ですので、「合わないから転職する」というのは決して間違いではありません。
上司が嫌いな理由のランキング
なぜ職場の上司を嫌いになるのか、マイナビ転職で実施したアンケートのランキング結果を見ていきましょう。
1位:理不尽(66.3%)
2位:自己中心的(42.2%)
3位:自分のやり方を押し付けてくる(33.7%)
4位:人によって対応が変わる(33.7%)
5位:厳しい(31.3%)
6位:感情的になる(25.3%)
7位:仕事ができない(22.9%)
理不尽や自己中心的など、上司の性格に難ありで嫌いになるケースが多いようです。
上司と部下のやり取りは日常的に発生しますので、あまりにも仕事のやり方が酷いと「自分と合わない」⇒「会社を辞めたい」と考えるのではないでしょうか。
上司と合わない人が転職すべき理由はこれだ!
高度経済成長期では、「上司が嫌いでも耐えて働け!」という考え方が根付いていました。
確かに、ちょっと嫌なことがあるだけで会社を辞めたいと考えるのは甘えです。
しかし、仕事をしていくに当たって良好な人間関係なのかどうかは重要ですので、上司と合わない理由で転職しても全く問題はありませんよ。
ここでは、上司と合わない人が転職すべき理由を幾つか説明していきます。
自分の裁量で上司を選ぶことができない
上司と合わない理由で転職した方が良いのは、自分の裁量で上司を選ぶことができないのが大きな理由です。
上司を嫌いになる理由は人によって違いますが、合わない上司の特徴は集約すると以下の4つのタイプに分類できます。
行動・直感タイプの上司⇒理屈よりも直感で行動したり仕事をしたりするタイプで、部下に対して論理性よりレスポンスや行動力を求める
効率・成果志向タイプの上司⇒感情よりも目的思考や合理性を重視するタイプで、時には部下に対して非常な判断をする
自分の意見を持たないタイプの上司⇒仕事の成果を重視しない傾向があるため、成果主義の部下とは合わない
考えてから行動するタイプの上司⇒リスクに敏感で完璧主義なので、仕事が遅いと周りから思われやすい
自分の性格と上司の性格が合わなくても、一人の力ではどうしようもありません。
上司が理由で待遇面の向上が見込めないケースも十分にありますので、今の職場に拘らずに転職をした方が良いわけです。
人間関係をリセットできる
転職は必ずしも年収アップが目的ではありません。
人間関係をリセットする目的で、転職をして職場環境を変えている方はいます。
転職すると新たな人間関係を構築しないといけませんが、嫌な上司の下で働き続ける苦痛から逃れることができるわけです。
仮に上司をどうにかしようと試みても、逆に人間関係が悪化することも多いのではないでしょうか。
自分の努力だけではどうしようもありませんので、次の職場で人間関係を良好にすべく励みましょう。
上司が嫌で転職する上で押さえておきたい注意点
「上司が嫌い」「人間関係が劣悪」という理由で転職を考えている方はたくさんいます。
しかし、上司が嫌で転職するに当たり、押さえておきたい注意点が幾つかありますので事前にチェックしておきましょう。
・転職の採用面接で、「上司と合わないから」という退職理由は伝えない方が良い
・キャリアの方向転換をする場合は別の問題点が出てくる
・マイナスの退職理由だけではなく、意気込みや熱意を意識して伝える
「上司と関係性がギクシャクしていたから」「上司と一緒に仕事をするのが嫌だったから」と退職理由を伝えると、「ウチの会社も直ぐに辞めてしまうかも・・・」と採用担当者に思われます。
転職を成功させるには自分の印象アップが大事ですので、仕事のスキルや熱意など、他の部分でアピールして自分の強みを伝えてみてください。